
牡蠣=冬というイメージが定着している日本。
その最たる理由は牡蠣の多くが夏に産卵をするために身が痩せてしまい,味そのものが落ちてしまうから。また殻付きの生牡蠣の出荷時期も10月から3月と決まっており,そもそも美味しい牡蠣が年間を通して流通していませんでした。
ところが広島県立総合技術研究所水産海洋技術センターで開発された夏に産卵しない牡蠣「かき小町」が登場し,夏場も牡蠣の出荷が可能になりました。
時期的なものだけでなく,この「かき小町」は大きさもこれまでのサイズの1.5倍。
中国等のアジア圏では,大きさ=おもてなしの心,ということでより大きな牡蠣を求められることがあります。また世界では,1年を通して牡蠣が出回っているため,「サイズ」と「出荷時期」の2つをクリアすることで,今後の海外展開が期待されています。
製造は1日300個,月に7,000個,年間でも70,000個とまだ限りはありますが,一人でも多くのファンを増やしながら,「かき小町」が日本全国,世界各国で愛されるブランドになるようプロモーションしていきたいと思います。
RECOMMEND
-
- イベント情報
- 広島食道
フランスで広島県産日本酒のPRイベントを開催します!
広島県では令和2年3月に,広島県とフランスブルゴーニュ地方等のワイン生産者でつくる「独立系ワイン生産者組合ブルゴーニュ・…
2021.01.08
-
- かきコラム
- 牡蠣
広島かきの安全性
「牡蠣」と聞くと,「ノロウイルス」「食中毒」「危険」といったマイナスのイメージを持つ方も少なくないと思います。とりわけ「…
2021.03.26
-
- 広島の日本酒について
- 広島の酒
- 広島の酒コラム
広島の蔵元の中でも屈指の極軟水 伝統の軟水醸造法により醸すやさしくも強さのある酒 – 盛川酒造
瀬戸内海国立公園に指定されている野呂山(呉市安浦町)の東側麓にある蔵元が、盛川酒造株式会社です。標高839メートルの野…
2021.03.17
-
- 広島食の歴史
【連載】「広島食の歴史」VOL.1 きっかけ
岐阜大学加藤厚海(かとうあつみ)教授に,広島の料理人の方々へのヒアリングなどを通じて,広島の食の歴史や文化について…
2021.03.26