
第4回シェフ・コンクールで成績優秀者に輝いた鶴田直也さん。
2021年12月に広島市西区に念願のイタリアン料理店「gruta」を開業されました!
◆念願のお店を開業。ジャージでも気軽に入れるお店を目指して
広島県主催「第4回ひろしまシェフ・コンクール」で成績優秀者となり、本場イタリアで1年間の修業を終えた後、約2年間の準備期間を経て、2021年12月、広島市西区に念願のイタリアン料理店「gruta」を開業されました。
鶴田さんが目指すのは、“ジャージでも気軽に入れる、身近で地域に愛されるお店”。「ドレスコードなど気にせず、おいしいものを食べに来て欲しい」と話します。
◆挫けず何度もチャレンジ。掴み取った海外への切符
コンクールに参加したきっかけは、職場の先輩に紹介されたから。3度チャレンジして、海外研修の切符を掴みました。
1度目と2度目の参加では、面接審査までは通過するものの、実技審査でどうしても入賞できず悔しい思いを。試行錯誤を繰り返した2年の間には、ジャンルの異なるフレンチの巨匠たちからのアドバイスも参考にしながら技術を磨いたそうです。
「イタリアンではない視点から料理を評価してもらえる貴重な体験だった」と当時を振り返る鶴田さん。努力を惜しまなかった結果、念願だった「海外での修業」という夢の実現に繋がりました。
◆念願の海外研修の裏には家族の支えが
11歳の息子さんと,9歳の娘さんがいらっしゃる鶴田さん。まだ小さいお子さんを残して海外に行くことは、奥様の理解がなければ出来なかったと今でも感謝を口にします。
あのとき「頑張っておいで」と送り出してくれた家族の存在がなければ、いまの「gruta」は無かったのかもしれません。
◆肌で感じた本場の熱を料理に込めて
修行中は言葉が分からず、日常生活では苦労したものの、厨房に入れば手捌きを見ながらやるべきことを理解していったという鶴田さん。肌で感じる厨房の熱は、本やネットでは決して味わうことの出来ない貴重な経験だったそう。
休日にはスーパーなどにも足繁く通い、その土地の食材や空気を感じながら様々なことを吸収。「gruta」で提供される料理には,そのときの経験が反映されているからなのでしょうか。イタリアの風景が目に浮かぶような気がしました。
メニューは日によって変わり,旬のものを積極的に使っています。右端のデザートはイタリアの郷土菓子の「スキャッチャータ」。
◆いま、思うこと
メニューは日によって変わり、そのとき旬のものを積極的に使うのが鶴田さんのポリシー。「開業したことで自分の自由な時間は少なくなったが、料理をのびのびと作れるようになった。地元の食材をもっと積極的に使っていきたい」と話す鶴田さん。取材に訪れた日も、県内のハーブ農家の方が食材を卸しに来られていました。
「客観的に自分の料理を評価してもらう機会は、意外と少ない。海外で修業した人は、コンクールに参加することが近道になると思う。ぜひチャレンジをして欲しい」
「ひろしま料理人コンクール」についてはこちらをご覧ください。
↓ ↓ ↓ ↓
【grutaの詳細】
駐車場はお店の前に2台。
カウンター8席,4人テーブル2卓。
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