牡蠣の成長を陰ながら支えているホタテ。
毎年夏に孵化した牡蠣の赤ちゃんは,2週間ほど海中を漂い,海中の岩などに付着するのですが,その岩の代わりに赤ちゃんをキャッチしてくれるのがホタテの殻。ここに付着した牡蠣の幼生を丁寧に育てていきます。
ある程度育った段階で,干潟に移し,潮の満ち引きで海水に浸かる時間を減らしていきながら,牡蠣に抵抗力をつけていきます。そして次は牡蠣のついたホタテの殻を1つ1つ新しい針金に移して「垂下連」を作っていきます。
1つの垂下連に平均40枚のホタテの殻,1つの筏(いかだ)におよそ700本の垂下連が吊るされるため,これだけで約28,000枚のホタテの殻が使われています。
垂下連が吊るされてから約1年間,牡蠣は海の中で成長し,収穫を経て私たちの食卓へと届きます。牡蠣とホタテの親密な関係。海外の人気が高く,売上高も圧倒的なホタテとともに,ひろしま牡蠣も世界の人に愛される食べ物になってほしいです。
RECOMMEND
-
- お知らせ
- イベント情報
- 広島食道
日本人初のミシュラン一つ星シェフ中村勝宏氏講演会を開催します!
広島県料理人コンクール実行委員会は,広島の食の魅力向上によるブランド力の強化に向けて,優秀な若手料理人の発掘,育成を目的…
2021.06.30
-
- 広島の酒
- 広島の酒コラム
- 日本酒の作りかた
銘醸地には良い酒米がある。広島県産の酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)を知る。
食米とは違う、酒米(酒造好適米)とは日本酒は米を原料につくられます。米といえばコシヒカリなどが有名ですが、それらは食用…
2020.10.01
-
- 初めての日本酒
- 広島の酒
- 広島の酒コラム
日本酒の選び方(日本酒の種類)
日本酒のラベルに記された吟醸(GINJO)や純米(JUNMAI)などの表記は、原料や製造方法などを示しています。日本語…
2020.03.20
-
- 広島の料理店
- 広島食道
戸田 豊(かなわ)
戸田豊(かなわ総料理長)1968年生まれ、広島県出身。和食の職人に憧れ、広島酔心調理製菓専門学校に入学。卒業後、…
2021.03.26