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“食の発信地フランス”で日本酒の試飲イベントを開催

広島食道

[投稿日]2022年11月18日

世界でも屈指の美食大国フランス。フランス料理は世界三大料理のひとつと言われますが、自国の料理だけでなく、他国の料理文化も積極的に取り入れて、それを独自に進化させています。

そんなフランスといえば、“花の都パリ”のイメージが強いですが、フランスの美食を飾るフランスワインの生産地はブルゴーニュ、ボルドー、シャンパーニュなどの地方都市。フランスは地方都市も食のエンターテインメントで溢れているのです!

広島県では、平成26年から県内の蔵元とともに、フランスに向けた日本酒の販路拡大に取り組んでいますが、令和2年の独立系ワイン生産者組合「ブルゴーニュ・ジュラ地方連盟」との基本合意書の締結を契機に、地方都市へのアプローチも進めています。

今年は10月11日~13日にかけて、ブルゴーニュ地方のレストランや酒販店で試飲会を実施し、日本酒の魅力をPRしました。

■和食レストランでの試飲会

ドール地区にある和食レストラン「IIDAYA」で、“日本酒×和食”の試飲会を開催しました。IIDAYAの常連のお客様や日本酒に興味のある方など、約60名が来店。三宅本店、盛川酒造、賀茂泉酒造、馬上酒造の4蔵が参加し、お客様に自慢の日本酒を提供しました。

机の上にずらりと並んだ日本酒を前に、どのお酒から試してみようかと目がキラキラ。「日本酒には何を合わせるのがお勧め?」「いつ飲むのが良いの?」など質問が止まらない様子に、フランスの皆さんの日本酒に対する関心の高さが伺えました。

  

■フレンチレストランでのペアリングディナー

ディジョンの中心部にあるフレンチレストラン「Parapluie」で、“日本酒×フランス料理”のペアリングディナーを開催。三宅本店、盛川酒造、賀茂泉酒造、藤井酒造、馬上酒造の5蔵が参加しました。

前菜からデザートに至るまで、少しスパイシーな創作フレンチに、日本酒の香りと味わいが上手に調和。参加者からは「日本酒は料理の邪魔しない」「飲み比べると、日本酒には色々な味わいがあることが分かった」など、日本酒とフランス料理の相性の良さを評価するコメントが多く聞かれました。

ペアリングする日本酒については、蔵元自らが味わいの特長やヒストリーなどを紹介。銘柄名を覚えてもらおうと、お客様と一緒にコールしてみるなど蔵元も工夫を凝らし、笑顔溢れる賑やかなディナー会になりました。

  

■キャビストでの試飲会

ディジョンの中心部にある酒販店「LA FABRIQUE」で試飲会を実施。三宅本店、盛川酒造、賀茂泉酒造、藤井酒造の4蔵が店先に立ち、来店客や道を行き交う人たちに声を掛けながら日本酒をPRしました。

「LA FABRIQUE」のあるフランソワルード広場周辺は、フランス国内外からも多くの観光客が訪れるホットスポット。平日の夕方にも関わらず多くの人が足を止め、日本酒のテイスティングと蔵元との交流を楽しんでいました。

机にはチーズやチョコレート、フルーツなどの食べ物も準備。フランスでも気軽に手に入る食べ物との組み合わせをアピールし、普段使いできる日本酒の魅力を発信しました。

 

 

蔵元が直接現地に赴き、レストランや酒販店のスタッフと一緒になってPR活動を行うことは、消費者への直接的なアピールに加え、スタッフに対するエデュケーション(日本酒教育)にも繋がります。そして、日本酒の魅力を発信するフランス人伝道師を増やし、ファンの獲得、日本酒の普及・浸透へと繋がっていきます。

今後も地方都市での活動範囲をさらに広げ、さらなる販路拡大に向けて取り組んでいきます!

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